ちょっと時間が経ちましたが6年生の皆さん、まずは医師国家試験お疲れ様でした。
本当に落ち着けるのは合格がわかってからだとは思いますが、それでもしばらくは勉強しなくて良いのでかなり楽になったでしょう。
そして、5年生の皆さん、いよいよですね。準備は大丈夫でしょうか。
長い長い戦いですが、1年コツコツやれば十分すぎるぐらい時間はあります。全然勉強が進んでいない人もそろそろ始めましょう。
4年生以下でこのブログを読まれている方がいれば、僕がこのブログを書こうと思っていたまさにターゲットの皆さんです。
このブログを活かしていただけたらと思います。
今日はありきたりですが、初期研修が始まるまでにやっておいた方が良かったな、と個人的に思うことを軽く述べようと思います。
遊ぶ
この話題はありきたりですし、また散々言われていることなので少しだけ。
来年度から社会人となるわけですが、働き始めると本当に自分の時間がないです。忙しい科で研修中だと家に帰って寝るだけなんてザラにあります。
学生時代に病院見学に行った先の先生が「お金はあるけど時間がなくて海外旅行に行けない」と嘆いていました。海外旅行に行きたい人はまたとないチャンスです(僕はお金がなくて結局旅行できていないんですけどね)。
最近は有給を積極的に取らせるような雰囲気も出てきていますが、それでも長期間はなかなか簡単にはいきません。
同じ遊びをするにしても、長期間休みがないとできないような遊びをするいい機会にしてください。
勉強する
いくら遊べ遊べと言ったとこで、最後の最後まで遊び続けられる人はなかなかいないでしょう。だんだん不安も出てくるはずです。
この話はまた今度記事にする予定なんですが、僕はこの時期に本を読んで勉強していて本当に良かったと感じています。
先に時間がないと言いましたが、それは遊びに関してだけではなく勉強に対しても同じことで、働き出すと思った以上に勉強できません。
「いやいや、働きながら勉強できるでしょ。なんなら働いていることそのものが勉強でしょ。」と思いがちなんですが、時間もないですし、やる仕事全てが研修している科の勉強になるとも限りません。
平日にこれを勉強しようと思ってても週末になると遊びに行ってしまう人もいるでしょう。
僕は研修している時にもたくさん本を読んできました。これが可能となったのも、初期研修が始まる前に読んだ本を読み返していることもかなり多いからです。
既に読んだことがあるために労力や時間がかからずに済みます。それでいて、臨床が始まり体験しているため、さらに理解が深まります。
「どの本を読むべきか」と問われたら、必ず研修する上に、何かと緊張する救急外来の本などでしょう。
以下、参考にしてください。
この中で何か本を絞ってくれと言われたら、『内科レジデントの鉄則』と『救急外来 ただいま診断中!』の2冊です。
僕の1年目の病院ではほぼ全員持ってました。この2冊はある程度勉強しようと思っている人なら基本的に持っているものです。
マニュアル本ではなく、座って読むものですので、研修が始まるまでに読んでおいて損はありません。まあ、読んだところで現場に出ると実際は何もできないんですけどね(もちろん僕もそうでした)笑
これは仕方ないことで、臨床の現場が見えない(知らない)からどう動けばいいかわからないのです。初期研修医の通過儀礼みたいなもんです。
少しでもその差を埋めたければ、『デキレジ』シリーズがいいと思います。
病棟で出逢いそうなことを、症例・会話ベースで教えてくれます。今読み返してみても大切なことが書かれています。そして上級医でも、こういったことがきちんとできていないことが多いです。
全ての聖路加レジデントがこのレベルで働いているなら、恐れいります。
上記、『内科レジデントの鉄則』も同じ聖路加のものですので相性がいいです。横におきながら、実際に病院で働いているところを想像しつつ読み進めて、自分ならどう動くかなと考えて読むといいと思います。僕も実際にそうやって読んでました。
マネーリテラシーを身につける
これは本筋ではないので軽くだけ。
働いていて思うのが、医師のマネーリテラシーはかなり低いです。
おそらく若くしてある程度の金額が手に入るからだとは思うのですが、この医師のマネーリテラシーの弱さをついて色んな勧誘がきます。
騙されないよう、最低ラインの勉強はしておいた方がいいと思います。
おすすめを挙げるなら『働く君に伝えたい「お金」の教養』『池上彰のお金の学校』『お金の大学』あたりですかね。
これらの本は、お金一般の本(特に最初の2冊)です。投資の是非はおいておいて、特に皆さんに投資を勧める本ではないですので、そこは安心してください。