【偏差値75が教える】医学生のおすすめ勉強スケジュール【医師国家試験模試】

これまでに1-6年生の医学部生活の流れと、医師国家試験の予備校模試で偏差値75前後あった僕が実際にやったことを述べました。

そこで書いたように、今振り返ればかなり効率が悪かったなと感じることが多々ありました。

皆さんには僕とは違ってできるだけ効率よく勉強してもらい、それによって時間に余裕ができ、そして医学部生活をさらに充実してもらいたいと思ってます。

なので、今回はおすすめの勉強スケジュールを書いていきます。

 

前提として・・・

このブログの医師国家試験に対しての考え方のベースは、「必修9割、一般・臨床8割とれれば十分で、あとは医学部生活を満喫する」です

医師国家試験対策を余裕を持って開始して、余った時間を有意義に使って医学部生活を豊にしてもらうためのものです。

なので、今回はそこを目標としたスケジュールを述べます。

「基礎医学をもっとちゃんと勉強したい」「医師国家試験予備校模試でもっといい成績を残したい」と考えている人がおり、希望があるようでしたらそちらも書きたいと思います。

が、このスケジュールで勉強していただけると、そもそも医師国家試験予備校模試で偏差値でいうと60は間違いなく超えるので、十分すぎると思います。

 

1・2年生

いきなりですがこの時期は何をしていても大丈夫です笑

医学部生活の流れでも書きましたが、基礎医学は最初の壁になります。

なので、その基礎医学の試験を順調に合格できているのであれば十分です。

基礎医学に関しては、本好きの僕としては残念なのですが、はっきりいって教科書の購入は必須ではないです

また、医師国家試験予備校で基礎医学の講義を受講できたりしますが、それも全く必要ありません。理由としては、基礎医学に関しては各大学で試験範囲や試験難易度が大幅に異なるからです。

もちろん問われそうなところはある程度存在するので、予備校も全く無意味だとは言いません。ですが、かけたお金とその効果が釣り合わないと思います。

試験内容だけでなく試験方法もマーク式だったり記述式だったりと本当に様々で、講義プリントや過去問などで対策する方が圧倒的に費用対効果が高いです

医学部の講義では大量のプリントが配布されます。そしてそこから出題されることがほとんどであり、講義を聞きつつそのプリントで勉強することが一番試験の成績につながりやすいです。参考図書も読まなくてもなんとでもなります。

これが臨床講義の場合だと、後に医師国家試験が控えているため各大学の講義内容の差を平しておくことが重要になってくるのですが、医師国家試験は基礎医学をガッツリ問われることはありません。

もちろん、配布プリントがなく、教科書をメインに利用して講義をするため教科書が必須となる講義もあったりします。そういった場合には大人しく買う方が無難です。

お金を節約するために教科書・参考図書を借りる方法もあるのですが、皆考えることは同じなので大体誰かに借りられています笑

3・4年生

臨床医学がメインの時期です。

この時期もベースは講義を聞きつつしっかりと試験に合格できていれば、「必修9割、一般・臨床8割」には全く支障ありません。

おそらくプリントが大量に配られるので基礎医学と同じく教科書はなくても合格できます。

が、今回は教科書の購入をおすすめします。先にも少し触れましたが、理由としては以下で、

  • 医師国家試験が控えているので、全国的にみて勉強している範囲のブレをなくしておきたい
  • 医師国家試験予備校を受講しても、それだけでは理解できないことや足りないことがあり、それを補うため
  • 同じ教科書を使っている方が頭に残りやすく、時間があるこの時期から並行して利用することに価値がある

といったところです。

上記を満たすものとしては、やはり『病気がみえる』シリーズが万人におすすめできます。

CBTに関しては基本的に予備校は必要ないです

わざわざCBT対策などせずとも、医師国家試験の土台をつくること、まさにそれこそがCBT対策だからです。CBTででる基礎医学に関しては問題集を解けば十分です。

ただ、5・6年の時に予備校をとる予定で、「どれを取るか悩んでいるためお試しで受講してみる」というのであれば、受講もアリかと思います。

医学生あるあるで、試験直前から勉強を初めて「余裕だったわ」と言ってマウントを取ってくる人がいるのですが、直前までわざわざ追い込まれる必要なんてありません。

どうせ医師国家試験があるのですから、そんなことは気にせず余裕を持って試験勉強を始めればいいかと思います。

5年生

医師国家試験に合格するのに予備校はなくとも大丈夫なのですが、大多数は予備校の講座をとると思います。そして、その大多数向けに書いているので予備校は使用する前提で書きます。

この時期は臨床実習をこなしつつ、淡々と予備校の講座をこなしてください。

はっきりいって淡々と予備校の講座をこなしていけば余裕で上位50%以内に入ります。それぐらい周りは勉強しないです。皆結構直前までやらないです。

予備校の講座は全てを丁寧に講義できる訳ではないので、やはり参考書は手元にあった方がいいです。

暗記用として予備校の講義ノートをメインに使うのか、それとも教科書をメインに使うのかをはっきりさせておく方がいいと思います。後々見返し(復習)やすくなるので。

教科書はよくも悪くもあまり濃淡をつけず全てのことが書いてあるので、医師国家試験対策と言う意味では、きちんと濃淡をつけてくれている予備校の講義ノートの方が暗記用には向くと思います。教科書はそれのサポート役ですね。

まだまだ時間のある時期なので講義ノートの足りないところに教科書の内容を書込みしたり、コピーして貼り付けしたりしやすい時期です。

ノート作りをやっているとどうしても勉強した感が出てしまうのですが、実際にはほとんど勉強になっていないので勘違いしないように気をつけてください。医師国家試験の直前にノート作りをするのはかなりマズイです。

あと、何度も言うように人間は同じものを利用して学習する方が圧倒的に身につきます

周りを見ていると色々なものに目移りしてしまいそうになりますが、予備校の講義ノートか教科書を使用しているならまずハズレにはなりません。自分が選択したものを信じて、それを何度も利用して少しずつ自分のものにしていきましょう。

問題集に関しては、クエスチョンバンク(以下、QB)は必要ないです(予備校講義としてメディックメディアを使用している場合は話が違ってきますが)。

予備校の問題集QBもほとんど同じ問題集をとり扱っています。なので2つを併用するメリットはほぼないです

厳密に言えば、多少問題数が異なっていたり、違う問題をとり扱っていたり、解説が違っていたりするのですが、「必修9割、一般・臨床8割」には何も影響を及ぼさないです。

そんなことよりも、「問題集を実際にこなす」ことの方が圧倒的に重要です

僕は自習室ではみんなに教える立場だったのですが、成績が奮わない人ほど色々なものに目移りして「実際にやっているもの」が全然ありません。

口を酸っぱくして何度も言います。問題集の差なんて大した差にはなりません「問題集を実際にこなす」ことが圧倒的に重要です

また、問題集をこなす時は各臓器の問題集にある「1周目問題」的な問題だけを最初はやってください

これは僕の失敗したところです。

頭から全部の問題をこなしていったのですが、無駄な問題を多く解くことになったためにかなり時間を無駄にしました。今だったら絶対にやらないと断言できます。

最初から完璧を目指すのはかなり非効率です(てか、完璧になんてできません)。成績が伸びない人にありがちなのが初めから完璧を目指すことです。

イメージとして、「土台を6割作ってそこからさらに固めていく」感じです。

難問も含まれている問題集を片っ端からやるのは知らなくていい知識を詰め込んでいるようなものです。その疾患に対する本質を見失うことになります。

医師国家試験を研究している予備校側がわざわざ「これが大事ですよ」といってくれているんで、それを素直に利用しましょう。

マイナーまで含めて「1周目問題」がある程度固まったら、それ以外の問題もこなしていきます。

5年までに1周目問題はほとんど解ける状態で、講義ノートなどでしっかり復習できていれば、医師国家試験に関しはもう勝ったも同然です

6年生

前半は予備校の講座をこなしつつ時間に余裕があれば1周目問題以外もこなしていきます。

予備校の講座は定期的に追加されていくので、それを順調にこなせればかなり順調です。結構な量が追加されていくので、ここで消化不良になっている人を多く見かけます。

1日に大量に講座を見てとりあえずこなしている人もいますが、それは「やっているだけ」で、「できていはいない」です

きちんと「できている」のであれば、模試の偏差値が60は超えているはずなので、かなり余裕ができているはずです。

医師国家試験の前に卒業試験が控えていると思いますが、予備校の講座が消化できていれば、そちらにも十分に対策ができる時間があるはずです。

卒業試験は大学によってクセがあるので、馬鹿にしないで過去問でしっかりと対策をしてください

これを落とすと医師国家試験前に余計な時間が取られるので後々面倒になります。

卒業試験を通過したら、後は予備校の講座をこなしつつ問題集を解いていくいつものスタイルに戻します。

後は緊張して医師国家試験に臨んでください笑

余裕を持って合格できるはずです。

まとめ

どうだったでしょうか。

「そんな当たり前のこと言ってんじゃねぇ!」って声が聞こえてきそうです。

そいう言えて、実際に行動できているなら余裕で医師国家試験に上位で合格できます。

医師国家試験は確かに難しいです

しかし、世間からすると数字だけ見て「9割近く合格率あるから簡単じゃん」と思われてしまいます。

が、それは前提条件を忘れています。

医学部に入学してくるような勉強できる素養を持った人たちが試験直前には1日10時間近くも勉強するような試験です

世間の「簡単じゃん」と思っている人たちに同じことをやってもらうと、まあ間違いなくやる前からその膨大さに戦意喪失します。

皆さんだから成り立っているような試験です。

自信を持ってください。

そして「皆さんなら」9割近くが合格できる試験です。

当たり前のことを当たり前にやれば必ず合格します

このブログが参考になり、少しでも手助けになれば幸いです。

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