CBT9割超え・国試模試偏差値75の著者が教える|CBTのおすすめ勉強法

前回、おすすめの勉強スケジュールを書いてみました。

今回は医師国家試験に向けての最初の関門(?)であるCBTの勉強法についてです。

「そもそもCBTって何」って人は、『医学部生活の流れ -4年生-』をご覧ください。

このブログの前提はあくまで「必修9割、一般・臨床8割とれれば十分で、あとは医学部生活を満喫する」としています

3年生からCBTの対策をやり始めるような特殊な方法は説明しません。

ただ、どうせCBTの勉強をするなら医師国家試験につながるような勉強にした方がいいですよね。

今回もそういった視点から、CBTで8割を安定して超えるあたりを目標に書いていきたいと思います。

CBT対策はいつから始めるべき?

当然ですが何を目標にするかによって違います

ギリギリ合格でいいなら1-2ヶ月前から詰め込めばなんとかなると思います。

そのかわり1日の結構な時間をCBTの勉強に費やし、しかもOSCEがぶっつけ本番になる可能性が高く、落ちるかもしれないという不安と闘うハメになります。そして直前で詰め込んだ知識というのはすぐになくなってしまうものです。

どうせなら医師国家試験につながる勉強にしましょう

大学によってCBTの時期が異なりますが、秋ごろからのスタートをおすすめします(試験の約3-4ヶ月前を目安にします)。

「基礎医学に不安があります」「臨床医学もギリギリ合格していました!」の人たちは想定してる条件が違いますので、「CBTから挽回する!」と意気込むのであれば自分の状態に合わせてさらに早めから開始してください。

CBT対策に予備校は必要?

“CBT対策用” の予備校講座という意味では必要ないです。僕も予備校講座は使用せずにCBTを受けました。

ですが、以前にもお伝えしたように、「予備校の講義がどんなものか体感したい」「どの予備校を受けるかで迷っている」というのであれば、試しに受講するのもアリかと思います。

また医師国家試験が不安であり余裕を持って対策したい人も、実はここで予備校の講座が選択肢にあがるのですが(僕がこのパターンでした)、「CBT対策に予備校は必要か」の前提条件で話しているため、今回は「予備校は必要ない」とします。

それともう一つ。どうしても基礎医学に不安がある人は、基礎医学に関して予備校講座を受講する手はアリです。そこはお金との相談です。

基本的にこれまできちんと勉強してきた人なら、CBTに関しては『クエスチョン・バンク CBT』などの問題集を、今まで使ってきた教科書片手に周回する方が、医師国家試験のことも考えるとよっぽど対費用効果は高いです。

CBTのおすすめ勉強法

こんな見出しにしてますが、“CBT対策用の” 勉強法などありません

医師国家試験の土台づくりがそのままCBT対策です

さっきも言ったようにやり方は「『クエスチョン・バンク CBT』などの問題集を、今まで使ってきた教科書片手に周回する」です。

キーポイントは今まで使ってきた教科書です

今回から使い出した教科書でもいいのですが、できる限り同じものを使用してください。人間は同じものを何回も使用した方が圧倒的に身につきます

おそらく『病気がみえる』あたりが手元にあるでしょうから、それを参考にしつつ問題集を解いていきます。

5年生以降、医師国家試験向けの予備校を受講したとしても、予備校のまとめノートは必要十分を意識しているため意外と内容が足りないことが多いです。CBTをきっかけにして今後参考にする教科書を手元に用意しておくのが無難です。

問題集を周回する時のポイントは、「初めから完璧を目指さない」です

問題集1周を完璧にやったと思っても、2周目をするぐらいには結構忘れてます。それが人間です。「結構覚えてるぜ!」の人は恵まれてます。うらやましい限りです。

1周目で4割、2周目で6割、といった具合に徐々につみ上げていきます。

各周回毎に明らかに解ける問題を除外していきます。そうすると周回を重ねるごとに解く問題数は減っていき、できない問題だけ何度も登場するようになり、自動的に苦手問題ばかり残っていきます(以下の記事も参考にしてください)。

そうやっていって残った問題は間違いなく疾患(基礎医学も含めてですが)の理解が悪いので、その際に教科書を利用してちょっとずつ理解力を増やしていきます。

つまり、「教科書片手に」と言いましたが、1周目からガツガツ調べながらやらなくて大丈夫です。そんなことをしているとおそらく時間が足りなくなります。解説があるのでそれを読みながらやればある程度の知識はついていきます。

間違えた問題は解説で大まかに把握していき、正解できた問題は教科書を利用してさらに理解を深めたり周辺知識を拾っていくのです

周回を重ねるごとに問題の解説を読む量が減ってきて、逆に教科書を読む量が増えていくイメージです。

この時期に『病気がみえる』を読み込める人なんてほとんどいません。

ですが、この時期に少しずつ教科書を参考にすることで「あの辺りにこういうことが書いてあったなぁ」というのが徐々に出てくると思います。そういったことが増えてくると、医師国家試験に向けて勉強する時にかなり有利になってきます。

基本的にこのやり方で問題集を3周もすれば8割前後はとれるはずです。どうしても苦手で覚えられないところがあれば、自分なりに暗記用のものを作るなどの工夫でさらに詰めていきましょう。ただし、まとめノートは力を入れすぎると時間がかかりすぎるので注意して下さい。

9割以上を狙いたい人も基本的にはやり方は一緒です。周回を増やしたり、教科書で拾う周辺知識の量をさらに増やしていくことで可能となります。

CBT9割以上と医師国家試験でも高得点を狙いたい人

4年生の初めの時期からMedu4を使用することをオススメします。僕はこの方法を取りました。

「医師国家試験の土台づくりがそのままCBT対策」だと言いました。この医師国家試験の土台づくりに最適なのがMedu4です(Medu4に関しては以下の記事を確認してください)。

Medu4のテキストは本当に医師国家試験に必要十分な量にまとまっていますこの必要十分な感じが土台づくりにもってこいなんです

ただ、CBT対策の時にはMedu4のテキストにある問題集は解かなくて大丈夫です。それは間違いなくオーバーワークです。問題集はあくまで『クエスチョンバンク CBT』などのCBT用のものを使用してください。

Medu4のテキストは疾患のまとめてあるところのみを利用します。CBTの問題集を解いていて疾患の理解が甘いと感じたらMedu4のテキストで確認します。この繰り返しがまさに土台づくりになります。

4年生の時にMedu4で大まかに医師国家試験の全範囲をさらうことができると、医師国家試験の時にかなり楽になります

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