
総合内科と膠原病内科は親和性が高いのか、総合内科系の本を書いている先生は、元々も含め膠原病内科の先生が多い気がします(そのほかは感染症内科か救急の後に総合診療科へ進む先生ですかね)。
勝手に不明熱をよく診療している科だとも思ってます。
不明熱の3大原因が「がん・感染症・膠原病」で、前2者が除外した後に相談されているからでしょうが。
別に不明熱を自分が診断して該当科にコンサルトしてもいいんですよ笑
そんなイメージの膠原病の本をいくつか。
『膠原病のホントのところ』
「ジェネラリストが知りたい」との謳い文句があるように、膠原病の中でもコモンなテーマに絞った本です。
疾患で言うと、痛風、気痛風、変形性関節症、リウマチ性多発筋痛症、関節リウマチを扱っているので、ジェネラリストが知るべき疾患はある程度カバーしてます。
内容は竹之内先生と荻野先生の対談本となってます。
対談本なだけあって、有名な先生たちの頭の働かせ方がわかるので、読んでいて「なるほど、そう考えているのね」と思うことが多々あります。
あとは、コントロバーシャルなところの話などもあり、二人の立場が違っていたりして、やっぱりプロでも意外と考え方が一定しないこともあるのだと感じたりできます。
結構好きな本で、学んだことも多いのでこの本の疾患数を増やした改訂版とかを出して欲しいのですが…


『ロジックで進める リウマチ・膠原病診療』
対談相手の荻原先生の単著本です。
こちらもプライマリ・ケア医向けに書かれています。
「ロジックで進める」とあるように、こちらの本も症候や疾患に出会ったときの頭の働かせ方を覗き見できます。
リウマチ診療に比重が置かれていますが、こちらももう少し対象疾患を増やしてくれると嬉しいのですが…


『膠原病診療ノート』
なかなか分量がある本ですが、三森先生の単著です。
先に紹介した本はジェネラリスト向けのため疾患数を絞っていましたが、こちらは専攻医向けといった印象で、膠原病で有名な疾患は概ね全て扱ってます。
先に紹介した2つの本の「疾患数を増やしてくれれば…」をまさに実現してくれたものです。
が、その代償として分量が多い笑
ただ、分厚は結構ありますが、ページ毎の文字数はそこまで多くないので意外と読み切れます(別に読み切らなくていいいのですが)。
内容は単著であることがよく生きていて、著者の考え方や経験をこの本を通じてしっかりと書かれてあります。
不明熱に出会ったときの抗菌薬の捉え方などは、自分の考え方を改めされられました。
やっぱりこういう自分の経験を語ってくれる単著の方が個人的には好きですね。読んでいて楽しいです。
イチオシの本なのですが、ジェネラリスト一般におすすめできるかと言われると分厚すぎると敬遠されそう…
膠原病内科に進むと決めている先生には問題なくお勧めです。
あとは白黒なのはやっぱり残念ですね。カラーの方がどうしても見やすいので。
うーん、この本と前2者の本の中間ぐらいの本がジェネラリスト向けとして一番勧められそうなのに笑


『ステロイドの虎』
ステロイドはもはやいろんな診療科で使用するでしょうが、やはり膠原病が一番使うかと思うのでここで紹介しておきます。
皆さんはステロイドは自分で新規に導入したことがありますか?
初めてのときは意外とビビりませんでした?
僕が初めて処方したのは初期研修医1年目です。
救急外来で喘息発作の人を帰宅させるときに上級医に言われて処方したものがデビュー(?)でした。
言われた量をそのまま処方しただけでしたが、結構恐かったです。いい思い出です笑
今では頻繁に使うので抵抗はかなり減りましたが。
おそらく僕の年代以降の先生はそこまで使うことに抵抗がないと思いますが、それでもやはり “ステロイド” 。良さも悪さも知っておくべきです。
内容はステロイドの総論がメインであり、各疾患に対するステロイドの使い方というより、一般的なステロイドの使用法・副作用の対策などが書かれています。
そのため、どの診療科に進む先生にもお勧めできる内容です。
ステロイドはエビデンス不十分なところも多いですが、だからこそ、最低限の土台はしっかりと押さえましょう!
『ステロイド治療戦略』
ステロイドの各論バージョンが欲しいならこちらですね。
膠原病も含めて疾患に対するステロイドの使い方が書かれてあります。
もちろん、最初の方には総論もあります。

