最終学年である6年生。最終学年だけあって、イベント山盛りです。
僕は6年間はあっという間でした。皆さんはどうなるでしょうか。
6年をともにした仲間は医者になってからも特別な存在だと思います。つながりを大切にしてください。
「充実した医学部生活でした」と胸を張って言えると良いですね。
前半
臨床実習と医師国家試験対策
6年になってからも臨床実習は続きます。それとともに6年になると医師国家試験対策も本格化します。
学年の中に医師国家試験対策委員なるものができて、他の大学の委員の方達と情報交換などをします。
僕の大学では自習室が割り当てられ、グループで勉強するようなシステムでした。おそらく他の大学でも似たようなシステムはあるのではないかと思います。
このグループは完全に自分たちで決められるので、基本的に仲が良いメンバーとなります。
もちろん、自習室が割り当てられたからといって強制的にそこで勉強しないといけない訳ではないのですが、前回も伝えたように医師国家試験は足並みを揃えて勉強することが大切なので、勉強に自身がない人は積極的に使用しましょう。
自分一人で勉強するよりも人数が多い方が知識の幅が広がることが多いです。
成績が良い人は周りから知識を得る機会は少ないかもしれません。ただ、教える立場になることで自分の理解が甘かったりすることに気がついたりすることも多いので、やはり有意義な時間になると思います。
マッチング
これも一大イベントですね。医師国家試験予備校と同じく別記事にしてるのでここでは概要だけ述べます。
マッチングというのは、医学生と臨床研修病院とをつなげるシステムです。
医学生が見学にいった病院の中から行きたい病院を順位付けし、病院側も見学にきた医学生の中から欲しい医学生を順位付けします。
それを一定のアルゴリズムにのせることで、医学生と病院とを紐付けるのです。
そこで決定した臨床研修病院で来年度以降研修することになります(医師国家試験に受かればですけど)。
後半
医師国家試験より難しい? 卒業試験
卒業試験は医師国家試験よりも難しめに設定されていることが多いのではないでしょうか。僕の大学もそうでした。
「その卒業試験に通るなら医師国家試験にも通るだろ」という算段です。
それが最も顕著に出るのが私立大学の医学部です。
私立である以上、今後も定期的に入学者がいるように医師国家試験の合格率は高くしておきたい気持ちが働きます。
医師国家試験合格率の低い私立大学にわざわざ高いお金を払ってまで入学したくないですよね。
そうするとどうなるか。
卒業試験がかなり難しくなります。そして傾向として、国立大学よりも留年者が多くなります。
それが良いか悪いかは、何とも言えないですが。
ちなみに、僕にももちろん私立大学出身の友人がいますが、話を聞くと医師国家試験対策にはやはりかなり力が入っているようです。
複数の予備校の講義を受講できたりするようで、「さすが私立だな」と感じました。
医師国家試験本番
ついに医師国家試験本番です。
合格率から考えてフツーにすればまあ間違いなく受かるんですが、本っ当に緊張します。
試験会場に行く頃には皆が皆と言って良いほどソワソワしてます。冷静を保とうとしていることが丸わかりなぐらいソワソワしてます笑
そしてきっと貴方もそうなります。
それは医師国家試験の勉強をすればわかります。
皆なんとかして一発で合格したいんです。
今振り返ると本当にいい経験です。医者人生は試験と勉強の連続で、医者になった後も何度も何度も試験があるのですが、医師国家試験ほど緊張することはないと思います。専門試験はたとえ落ちたところで医者であることには変わらないからです。
でも医師国家試験は違います。落ちたら医者にはなれません。ただの人です。
そして医師国家試験は一度落ちると一気に合格率が下がります。モチベーションが保てないんでしょうね。
そうならないように心から祈っています。
そして医者の世界へ
医学部生活もこれで終了です。
お疲れ様でした。
医師国家試験が終われば皆卒業旅行ですね。思いっきり楽しんでください。
そして臨床の世界にようこそ。
かなり、辛いですよ。
でも、楽しいですよ。
そして、飽きないですよ。
一生懸命取り組めば毎日が “Eureka!” の日々です。
まだまだ臨床の「り」の字すら知らない様なぺーぺーの僕ですらそう感じます。
辛いことがあっても真面目に取り組めばきっとこの職業を選んで良かったと思う日がきます。
このブログを通じてそう思ってくれる人がたくさん生まれることを願っています。